この記事は、現役理学療法学生のりぃが担当しました。
就職活動の準備として面接練習は必須ですよね。
ただ、実際にどんな質問が聞かれるのかいまいち掴めていない方も多いと思います。
そこで今回は、新卒の理学療法士が面接でよく聞かれる質問と、それに対する回答例を調べてみました。
質問の傾向を知って、就職準備の第一歩を踏み出しましょう!
新卒理学療法士が面接で聞かれやすい質問は?
調べてみると、新卒理学療法士が面接で聞かれやすい質問にはいくつかのジャンルがあることが分かりました。
①自己紹介・自己PR
②志望動機
③学生生活について
④きっかけやなりたい理学療法士像
⑤逆質問
⑥その他
では、それぞれのジャンルで具体的にどんな質問が聞かれるのかを紹介していきます!
自己紹介・自己PR
自己紹介や自己PRは面接のはじめや中盤によく聞かれる質問です。
面接官には、求めている人材なのか、どんな人柄なのかなどをみられます。
具体的には、
・自己紹介をしてください。
・自己PRをお願いします。
・あなたの強みを教えてください。
といった感じで聞かれるようです。
自身の印象にもつながってくるのでしっかりと準備をしておきましょう。
・自己紹介や自己PRは長くても1分程で、できるだけ簡潔に答えること
・自己PRでは自分の得意なことだけでなく、相手が求めている人材に自分が当てはまることもアピールする
〇〇と申します。
学生時代には〇〇(研究や部活、卒業研究・論文など)を行い、〇〇について興味を持っております。
貴院では〇〇(頑張りたいこと)していこうと思っております。
よろしくお願いいたします。
というよう内容を、長くても1分程度でまとめる。
志望動機
志望動機もよく聞かれる質問です。
実際には
・なぜ当施設(当病院)を志望したのですか。
というように聞かれます。
なぜ他の施設や病院ではなくここを志望したのか?という熱意を伝えましょう。
・志望した施設・病院の特徴や、他の施設や病院にないと感じた魅力をアピールする
・定型文的な回答ではなく、自分の言葉で伝える
・自分を採用することでどんなメリットがあるのかも伝えると良い。
・実際に職場へ見学に行った際の印象や感じたことを取り入れるのも良い。
貴院の理念に共感したのが大きな理由です。
多種多様な疾患を対象としている病院でありながら、患者様ごとの状況や目標に合わせたリハビリテーション業務を行う方針を非常に魅力に感じました。
学生時代から患者様に合わせた理学療法を提供できる理学療法士になりたいと感じていたので、貴院でぜひ働き、経験を積みたいと考えております。
また見学に伺った際の、患者様に対する職員の方々の温かい雰囲気にも惹かれ、貴院を志望しました。
学生生活について
・学生時代に何か部活動などはしていましたか。
というように、部活動の経験を聞かれることがあります。
部活動をしていない場合は一言断った後、ボランティア活動やアルバイトでの経験を話すのもいいかと思います。
・どんな部活をしていたのか+そこでどんな経験をしたのか、何を学んだのかを伝える。
・失敗した経験であればそこからどのように対処したかも伝える。
[部活動をしていた場合]
学生時代にはテニスサークルに所属しており、定期的に他校と交流試合を行っていました。
はじめはチームメイトと戦術や練習方針についてぶつかることが多かったのですが、お互いの意見をまずは否定せずに聞き、その後で改善策を話し合うようにしたことで、より良い結論に辿り着けるようになりました。
チームとしての成績もあがり、チームワークの重要性を学ぶことができました。
[部活動をしていなかった場合]
学生時代には特に部活動は行っていませんでしたが、ボランティア活動に積極的に参加していました。
最も印象に残っているのは、高齢者や障害のある方と一緒に夏祭りに参加し、補助するボランティア活動です。
はじめは初対面の方と会話することに非常に緊張しましたが、何年も参加していくうちにコミュニケーションを取ることに慣れ、参加者の方と一緒に祭りを楽しめるようになりました。
今後も時間に余裕があればぜひ参加し、多くの人が祭りを楽しめるようにサポートしたいと思っております。
きっかけやなりたい理学療法士像
・理学療法士を志したきっかけは何ですか。
・どんな理学療法士(医療従事者)になりたいですか。
といった質問も、新卒だと特に聞かれることが多いです。
大学や専門学校の入試の際に話した内容に加え、実際に養成校に入ってからの心境の変化があればそれも説明してみましょう。
・親に勧められた、安定した職だと思ったなどの理由はNG。
→養成校に入ってからの心境の変化を話すと◯
・なりたい理学療法士像では、志望先で地域や社会にどう貢献していきたいかを話すと良い。
[理学療法士を志したきっかけ]
私が理学療法士を志したのは高校生の際の怪我がきっかけです。
部活動で肘を痛めてしまった際に、リハビリテーションはもちろん、再度怪我をしないためのトレーニングやフォームを理学療法士に教えてもらいました。
その後順調に回復することができ再度肘を痛めることもなかったので、自分も理学療法士になって怪我をした人の助けになりたいと感じ、理学療法士を目指しました。
大学に入ってからはスポーツ以外の様々な領域があることを知り、現在は多くの領域に対するリハビリテーションを提供できる理学療法士になりたいと考えています。
[どんな理学療法士になりたいか]
貴院での業務を通して、理学療法士としての観点から患者様の障害の再発予防に努めていきたいと考えております。
特に高齢者では、障害の再発がADLや活動力の低下に直結すると学生時代に学びました。
そこで現在持っている障害に対するリハビリテーションに加え、退院後の生活に役立つような介入や指導ができる理学療法士になりたいです。
逆質問
・何か質問したいことはありますか。
・最後に何か聞いて起きないことはありますか。
といったいわゆる「逆質問」も、面接の終盤によく聞かれます。
ここで自分の方から質問することで、積極性や熱意を面接官にアピールすることができます。
・ホームページなどで事前に調べても分からない話題について質問をすると良い。
・事前にいくつか質問を考えておいて、面接中に解消しきれなかったものを選んで質問すると落ち着いて対応ができる。
・面接でしか聞けないような今後の方向性や教育制度などの質問がおすすめ。
・今後貴院で予定がある取り組みがあれば教えていただけますでしょうか。
・院内で定期的に研修会を開いているとお聞きしましたが、具体的にはどのような内容で行われているのでしょうか。
その他
上記のジャンルの他にもよく聞かれる質問がいくつかあります。
その1:長所・短所
他の面接と同じように、長所や短所を聞かれることも多いようです。
その際には面接官は「この学生は自己分析をできるのか」をみています。
長所に関しては「協調性・気配り、明るく社交的」など、好印象な言葉をさりげなく盛り込めるといいですね。
短所に関しては隠したくなりがちですが、短所もきちんと話すことで自己分析ができていることをアピールできます。
ただ正直に話しすぎると面接官に悪い印象を持たれてしまうことがあるので、フォローを加えたり、長所と表裏一体であることを伝えたりなど工夫しましょう。
私の長所は周囲に気を配れることです。
学生時代にもいつもと違う雰囲気の友人に気づくことができたり、その場で必要なことを察したりできました。
そのため職場においても患者様の様子を細かく観察し、手助けをすることを心がけられます。
一方で周りの雰囲気が気になりすぎてしまうという短所もあります。
場の雰囲気に左右され、発言を躊躇ったり、うまく行動できなくなることがあります。
その場の雰囲気に関わらずしなければならない発言や行動は社会人として働く上で必ずあると思うので、貴院で働く際には、自分が必要だと感じた際には思い切って実行したいと考えています。
その2:今まで一番苦労したこと
この質問も、苦労した話だけでなくどうやって乗り越え、何を学んだのかを面接官は求めています。
就職後、自身が困難なことに直面した際にもしっかり対処できることをアピールしましょう。
今まで一番苦労したことは、高校時代の部活動です。
私は高校時代テニス部に所属しており、3年生では副部長を務めていたのですが、部長と3年生の部員の間で意見が分かれ、対立してしまいそうになった時期がありました。
そこで一度話し合う機会を私主催で設け、それぞれの言い分を話し合ってもらいました。その後も部長には他の三年生の意見を、他の三年生には部長の意見を、間を取り持つ形で伝えました。
その結果双方が相手の意見を理解し、和解することに成功しました。
またその後の大会でもより結束しすることができました。
この経験を通して、話し合うことの大切さと、違う意見を持つ人を受け入れることの大変さを学ぶことができました。
面接準備のために必要なことは?
では最後に、面接準備のために何をするべきなのかを調べたので紹介していきます。
情報収集
まずは面接先の病院や施設に対し、できるだけ詳しく情報収集をします。
面接先のwebサイトやパンフレット、職場見学を通して全体的な雰囲気や環境を掴みましょう。
いかがでしたか?
他にもこれが聞かれやすい!という質問がありましたら教えていただけると嬉しいです。
就職活動は大変ですがお互い頑張っていきましょう!
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