作業療法士の就職先は?スポーツ、一般企業、教育、研究、起業、その他編

2021年3月26日

こんにちは。現役理学療法学生のりぃです。

今回はスポーツ分野や一般企業など、比較的マイナーな就職先について調べてみました。

作業療法士がそれぞれの就職先ではどんな役割を担うのか紹介していきます!

 

スポーツ分野での就職先

作業療法士がスポーツ分野に関わる際は、レクリエーションなどの生涯スポーツが主となります。

レクリエーションを通し、姿勢保持やバランスといった身体的機能、気分転換や集中力といった精神的機能を改善していきます。

集団で行うレクリエーションの場合は、上記に加えてコミュニケーションなどの対人関係の学習もすることができます。

就職先としてはレクリエーション業務のある病院や福祉施設が挙げられます。

作業療法士が就職できる病院や福祉施設についてはより詳しく紹介している記事がありますのでぜひ一度見てみてください。

→作業療法士の医療・介護分野の就職先は?

 

一般企業での就職先

次に一般企業への就職です。

全国には様々な企業があり、就職先は一見多様に見えます。

しかし作業療法士の資格を持っている人を採用したい!という企業はまだ少なく、求人があったとしてもすぐに埋まってしまうことが多いです。

一般企業への就職をしたい!という人は、養成校の教員への相談や就職先の情報収集など、より一層就職活動に力を入れる必要がありそうです。

 

教育・研究分野

大学や専門学校の教員となり学生を指導したり、研究を行ったりする道も作業療法士にはあります。

ただどの教育機関に就職するかにより異なりますが、大学や専門学校へ就職し学生の指導や研究をするのは、ある程度の実績や経験が不可欠です。

指導や研究で収入を得たいと考えている人は、教育機関に就職するために現場に出て臨床経験を積むことから始める必要があります。

学生の時点で教育や研究分野に興味がある人は、今のうちに養成校の教員からどうやって教員になったのかなど聞き、構想を練ってみましょう。

他にも特別支援学校へ就職し、児童・生徒の日常生活を支援することも可能です。

 

起業

上記の他にも起業するという選択肢もあります。

しかし作業療法士は「理学療法士及び作業療法士法」の冒頭で「医師の指示の下に、作業療法を行うことを業とするもの」とされているため、起業したとしても単独で作業療法を提供することはできません。

どうしても起業したい場合は整体やデイサービスなど道はありますが、起業して成功した人は一握りであり、利益が必ず得られるとも限りません。

行動に移す際は、起業した場合のリスクを十分に考え、実行する必要があります。

 

その他

理学療法士として活躍できる他の就職先についても調べてみました。

 

地域包括支援センター

地域によりますが、地域包括支援センターに作業療法士が在籍している例もあります。

利用者が自立した生活を送れるよう、ADLやIADLの現状把握はもちろん、利用者が活躍できる場を提供したり、健康状態を改善したりする役割があります。

 

保健所

市町村の保健所に就職し、訪問リハビリテーションの実施や市民のための健康教室、リハビリ教室の開催などに関わる道があります。

保健所で作業療法士を必要としているかは地域によって異なるので、興味がある人は自分の就職したい地域の保健所が求人を出しているのか、どういう事業に関われるのかを一度調べてみましょう。

 

就労支援

ハローワークや就労支援事業施設などに就職し、就労を望んでいる人に対して支援を行います。

企業に就職できるようプログラムを立案したり、作業の遂行機能の評価・分析を行ったりすることなどが役割となります。

 

医療・介護分野の他にも働ける可能性のある、スポーツ、一般企業、教育、研究、起業、その他の就職先について紹介してきました。

あまりお勧めされていなかった就職先を除いても選択の幅が広いため、情報収集はもちろん、先輩や教員に話を聞いたり、教員に現場に連れて行ってもらったりと多くの経験を学生のうちにしておくべきだと感じました。

自分に合う就職先を見つけられるように頑張っていきましょう!